「盛り上がる」かどうかって議論

なぜ「ニコ動」は盛り上がり、「Second Life」は過疎化するのか (1/2) - ITmedia NEWS

基本的にニコニコ動画TwitterSecond Lifeを「メディア」として比較した場合の議論、ということだと認識した上で、そもそもメディアとは「盛り上がる」ことが目的なの?という疑問がわきます。


盛り上がっていたり、人がたくさんいるという状況が必要なのは、商業広告にとって多くの人に認知させる場所である必要があるという理由があるとは思いますが、当然「商業広告(の媒体)≠メディア」ですよね?


メディアというのは、その目的の中のほんの1つとして商業広告の場でもあるけれど、それだけが目的じゃないはずだと思っています。


なので、メディアとしての議論を展開するにしても、「盛り上がっているものが良い」「人が多いほうが良い」という前提条件で議論されていると、どうしても違和感を感じてしまいます。



また、ニコニコ動画にしても Second Life にしても、ソレゾレを単体で比較という議論にも限界があるんじゃないでしょうか。昨今の日本で非常に多くの人がブログを書いている状況や、高機能な携帯電話が普及している状況などがあって、そういった他の媒体と複雑に絡んで記事で言われている「ニコニコ動画が盛り上がる」という状況があるような気がします。


カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)

最近この「カーニヴァル化する社会」という本を途中まで読んでいるところですが、上に書いたような議論に対するヒントがこの本に書いてあるような気がしています。



9:10 追記
そもそもこれらのサービスが議論される時は「メディア」としてしか議論されないことが不思議に思ったりします。
もちろん、広義にも狭義にもメディアと言えるのでしょうけど。